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ついに見学! 伝説の一二郎池(駒場池)

実践わたし流!! 投稿者:ecoライフライター 阿多田 海蔵

環境三四郎のメンバーの案内で駒場池を見学
環境三四郎のメンバーの案内で駒場池を見学

ecoライフライター研修会が東京大学駒場キャンパスで開催されました。ずっと気になっていた一二郎池(駒場池)を環境三四郎のメンバーによる解説付きで見学できたありがたい機会です。

 

駒場池には「受験生が訪れたら浪人し、在学中に訪れたら留年する」という言い伝えがあります。東大出身の知人に聞くと「留年の迷信を信じていたわけではありませんが、私も行きませんでした」とのこと、人が立ち入らない場所のようです。

 

さて本題です。環境三四郎の説明で私が興味を持ったのは、「この池は雨水と湧き水で水位が保たれている」ということです。駒場池は谷戸をせき止めて作られた人工池で、湧き水は池の北側にありました。現在の水量はほんのわずかですが、昔はもっと水量があったように思えました。首都高のトンネル工事によって水量が減ったとの説があるそうです。かつては目黒川に流れていたようだとの説明もありました。

しみ出る程度の湧き水
しみ出る程度の湧き水
池の南側
池の南側
池の南側を外から見たところ
池の南側を外から見たところ
淡島通りの下をくぐる
淡島通りの下をくぐる

 

駒場池を見学するうちに周囲の地形にがぜん興味が湧いてきました。自分でも“実践”してみようと周辺を歩いてみました。池の南側は、井の頭線や淡島通りと交差します。この辺りは谷の底を歩くような道が国道246号まで続いていました。 

 

山手通りと246号線の交差点の近くに(一財)日本地図センターがあり、時層地図アプリ(過去の地形が分かる地図)のデモンストレーションがありました。歩いてきた道は谷の底のような低い土地だったので、かつてはここを水が流れていたのではないかと時層地図で確認してみると、予想どおり! 昭和初期には川だったようです。

 

駒場池から水の巡りを追跡したことで、もっと水を大切にしようという思いを新たにしました。家では雨水を溜めて打ち水をすれば、ヒートアイランド現象の解消に少しは役立つのではないか。家に帰ったら雨水利用を考えてみよう。