· 

見て!感じて!グリーンで涼しく

今回は「オカワカメ」で緑のカーテンにチャレンジ!でご紹介した、緑のカーテンについて目黒区で毎年見事なカーテンを仕立てて、その効果を実感されている方々をご紹介します。実際に育てている方は参考にされてはいかがでしょうか。

また、目黒区の屋上緑化の助成制度利用して、夏だけでなく1年を通して緑を採り入れた生活を送っている方もご紹介します。

株式会社 トーシンコーポレーション

目黒区中央町に本社がある、株式会社トーシンコーポレーション。

毎年西側の道路に面した社屋の窓一面を覆い、近所でもちょっと有名な緑のカーテンです。

どんな工夫をしたらこんなに立派に緑が育つのでしょうか?

営業企画室 富樫真帆さんと毎年緑のカーテンをご担当されているオアシス営業部 手嶋俊彦さんにお話をうかがいました。

トーシンコーポレーション緑のカーテン

本社屋の壁面。

2014年 「SUUMO(スーモ) 緑のカーテンコンテスト」で入賞しました。

 

その時の写真です。

 

トーシンコーポレーションは街に緑を提供するために必要な「植栽プランター」や「屋上緑化システム」製品を開発、製造販売をおこなっている企業です。

自社製品を使い、緑のカーテン作りに取り組んだのは5年前からで、毎年5~6月の初旬には手嶋さんの指揮の下、社員で苗植え、ネット張りの作業をおこないます。

ネット張り
苗の植えつけ

ゴーヤは病害虫対策も必要なく、2週間に一度の追肥を与えるだけで特に手間がかからないそうです。夏場の水やりだけは大変なので自動給水装置を取りつけました。 窓側の席の富樫さんは「以前は7月になると西日の暑さと眩しさを感じていましたが、緑のカーテンのお陰で体感温度はかなり低くなりました。緑も眼にやさしく、癒されます」と、省エネと緑の効果を実感されてます。 社員の皆さんがゴーヤの世話をしていると、通行人から「毎年、楽しみにしています」と、声をかけられるそうで、通行人やご近所さんにも涼やかさを提供していることがうかがえます。ゴーヤの実も社員1人が平均3~4個は持ち帰るほどの量が収穫できます。

ゴーヤが終わった後のプランターに残った大量の土の行方が気になりますが、一つのプランターの容量が100リットル以上もあり地植えとほぼ変わらない条件なので、なんと!毎年元肥と腐葉土を足すだけで繰り返し使っているそうです。

今年も緑のカーテンの完成を社員の方や地域の方が楽しみにしていらっしゃいます。

めぐろパーシモンホール

ホワイエ前

めぐろパーシモンホールは区民キャンパス内にある文化ホールです。

コンサートなどで訪れた方も多いのでは。夏にはホールのガラス壁面前に見事な緑のカーテンができるのをご存知でしょうか?

職員の方々が毎年ゴーヤを育てていらっしゃいます。

 

ご担当の濱さんによると、植え付けの際には「ゴールデン粒状培養土」という土を使い、この土を使ってから苗がすくすくと育つようになったそうです。

葉が茂ってきて、虫食いが酷いときには区民キャンパス内にあるレストランからコーヒーの粉をもらって土に撒いたり、木酢液を薄めてスプレーもするなど、農薬は使いません。 職員の皆さんが丹精こめて育てているので、毎年たくさんの実が収穫できるそうです。

収穫したゴーヤ

 昨年収穫したゴーヤです。 

 

夏場、一日2回の水やりをしていると「パーシモンのゴーヤはよく育っているね」「上手く育てるコツはなあに?」と、来館者に話かけられることが多くなり、交流が生れるようになったのが嬉しいとのこと。

緑のカーテンが終わった後の土も区民キャンパス内の公園に撒いて、再利用しているそうです。

是非、パーシモンホールに行った際には緑のカーテンをご覧ください。

S邸(目黒区駒場)の屋上緑化

S邸屋上緑化

Sさんは13年前にご自宅を新築した際に、建築施工会社の勧めもあり、4階の屋上部分の一部を緑化することにしました。その後、目黒区に助成制度があることを知り、申請し助成を受けたそうです。

防水シート、排水、土壌層工事までは自己負担したものの、広さ約10畳部分に芝生を敷設したり、植栽するのはかなりの費用負担になります。その一部分を助成で賄えたので、本当に助かったそうです。

ラベンダー

6月の今の季節は、屋上には心地よい風が吹き、ラベンダーの花が香ります。

 

成長した樹木には、近くの駒場野公園から鳥や蝶たちが羽を休めにやってきます。また、夏場は緑下部分の下階にあるリビングの温度が他の部屋より涼しく、断熱効果を実感されています。「ヒートアイランド現象の低減につながり、省エネ効果もある屋上緑化。是非おススメします!」と、Sさんもおっしゃっていました。

地図

緑のカーテンマップ