2月6日(土) @アーツ千代田3331 で開催された、楽しみながらフードロス問題に挑戦しようというイベント、「フードロス・チャレンジ・フェス!」(主催:フードロス・チャレンジ・プロジェクト、東京都環境局 協力:サルベージ・パーティ事務局、イオントップバリュ(㈱) ) に参加しました。
「フードロス」は本来食べられるにも関わらず廃棄される食料のことで、世界中で問題になっています。日本も例外ではなく、実は日本のフードロスの約半分は家庭から出ているのです。ひとりひとりの行動を変えていくことで大きく減らすことができるかもしれません。
この「フードロス・チャレンジ・フェス!」に参加して、フードロスの問題を解決するにはどうしたらよいか、なにをすべきかを考えることができました。
会場ではいくつかのイベントが開催されていましたが、ここでは特に2つのイベントの内容をご紹介します。
「サルベージ・パーティ」
自分の家の中にどれくらいの食材があるか、全てを把握している方は少ないのでは? そして使おうとしたときには賞味期限や消費期限が過ぎていることも… こんなことになる前に家に余っている食材やどうやって調理したらよいかわからない食材を持寄ってみんなで食べきろう!というのが「サルベージ・パーティ」です。主催のサルベージ・パーティ事務局 平井巧さんによると、余りがちな食材は「缶詰」、「乾麺」、「乾物」、「エスニックな調味料」、「お土産でもらった調味料」だそうです。皆さんも心当たりがありませんか?
これらの食材のおいしさを引き出し、プロならではの組み合わせや調理法でおいしい料理に変身させる。このパフォーマンスをライブ感で楽しめるのもサルベージ・パーティの魅力です。参加して驚いたのはレシピがないということでした。持寄った食材は同じ食材でも味の濃さが違うものがあるので、その場で味見をしながら調味していくそうです。
今回は料理研究家の吉田 舞さんが家庭で余りがちな食材をつかって予め何品か用意し、そのうちの1品の作り方をデモンストレーションしました。材料を混ぜていくだけですが、食材を調理する上でのポイントの説明があったので、自分で作ってみる際の参考になります。その後、参加者はご飯の入った容器に残さないように食べられる分だけをよそってランチボックスを作ります。
吉田 舞さんによるデモンストレーション
ずらりと並んだおかず。どれもおいしそう!
完成です!
かぼちゃのサラダにはなんとたくあんが入っています。食感と塩味がアクセントになり意外なおいしさです。他には高野豆腐の中に具を入れて煮たもの、レンコンを炒めたサラダ。
また、お味噌汁には切干大根が!大根の甘みがしみだして煮物とは違ったおいしさです。
ユニークな食材の組み合わせでしたが、栄養のバランスがよく、おいしいランチボックスになりました。
「ごちそうとぼうさい」
もしもの時に備えて、非常食を用意されているご家庭は多いことでしょう。いざという時に消費期限が切れていた…ということがないようにローリングストック法を実践してはいかがでしょうか?4日分の朝食、昼食、夕食、計12食分を月に1度1食分ずつ食べ、食べた分を補充します。それによってちょうど1年で最初に用意した12食分が消費され、買い足した12食分と入れ替わります。これがローリングストック法です。
この非常食を食べるときに友達や家族と調理法を一緒に工夫し、おいしくて楽しい食事にできるとよいですね。
「ごちそうとぼうさい」略して「ごちぼう」ではプロのシェフが一般的によく備蓄されている食材を使って、「ごちそう」に変身させます。非常食をみんなでごちそうにして食べることで自分や家族に必要な非常食はなにか?そしてどのようなものを日常備蓄したらよいかを考えるきっかけとなります。
今回はスイーツ3品が紹介されました。
写真はバランス栄養調整食品(スティック状のもの)を使ったポップケーキです。細かく砕き、クリームチーズを加えてよく混ぜます。丸めてストローなどに刺し、溶かしたチョコレートをかけて上からデコレーションしました。
他にも、ティラミスとナッツなどが入ったヌガーをいただきました。
すぐに実践できるアイデアがたくさんありました。