今年も,もうすぐ梅雨の季節がやってきます。
目黒区南にお住まいの「目黒雨水利用を考える会」代表の田中伸治さんのお宅を訪問し、雨水利用のお話しを伺ってきました。
田中さんは、現在20名程の会員の方々と雨水利用の研究、普及活動を行っています。
ご自宅に設置された、雨どいから屋根に降った雨水を一時貯留する「雨水タンク」を見せていただきました。
200リットルの雨水タンク
倒れにくい構造で、満水時に水が溢れないようにオーバーフロー機能がついています
藻の発生防止のため、光を通しにくい素材の蓋がついています。
お庭のデッキの横に設置された200リットルのタンクは思っていた以上にスリムでコンパクト!
蛇口とホースがついていて使い分けができるようになっています。
ふたを開けて中を見せていただくと、想像以上にきれいで透明度の高い水でした。
日本の雨水は大気汚染が改善されていることもあり、沸騰させれば災害用飲水として飲めるレベルにあるとのことです。
水道と同様に蛇口をひねれば簡単に使用できます。大量に使う場合は側面に付いているホースを利用します。
庭の草花に水遣りをしている田中さん。
200リットルのタンクの場合、一般的なじょうろ(約7リットル)で約28回の水遣りができます。
田中さん宅ではタンクに溜まった雨水を、庭木への散水、夏場の打ち水、屋外の掃除などに活用していらっしゃいます。
雨水を利用することで、日々、水の大切さを実感し、水道水が貴重に思えるほど大きな意識の変化を感じるようになったそうです。
目黒区では「雨水浸透ます・トレンチ」、「雨水タンク」の設置費用の助成を行なっています。
詳しくは、都市整備課開発係にお問合せください。
「雨水流出抑制施設等設置」
http://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/sumai/katsudo/usuiryushutsuyokusei/chisuijosei.html
これから梅雨の時期を迎えるにあたり、「雨水」の大切さを再発見して循環型エコライフを実践してみてはいかがでしょうか。