新米が出て、ご飯がおいしい季節になりました。
この時期は一年で一番炊飯器が売れるそうです。新しい炊飯器に買い換えてよりおいしくいただきたい、ということでしょう。
一方で、お鍋や土鍋で炊くほうが断然おいしい!という、直火派もいらっしゃいますね。
炊飯は毎日のことなので、おいしく炊くだけでなく、少しでもエコになるように気をつけたいですね。
まずはお米選びから~無洗米と精白米、どちらがエコ?
「お米を研ぐのが面倒だから無洗米を使っている」「精白米のほうが安いし、栄養分が残っていそうだから精白米にしている」
みなさんはどのような理由で無洗米と精白米を選んでますか?
売り場でお米の値段を比べると、5kgで約100円、1kgあたり20円ほど高いことが多いので、ついお安いほうの精白米を選んでしまいがちです。
しかし、無洗米は肌ヌカ(米の表面に残っている粘着性のヌカ)を完全に工場で取り除いているので、5kg入りなら全て食べられます。一方、精白米はヌカの分を研ぐと正味4.85kgになり、更に研ぐ際にどうしても少量のお米がこぼれてしまいます。
栄養面を見てみると、炭水化物やタンパク質などはほとんど差はありませんが無洗米のほうには、研ぎ洗いをしないので水溶性のビタミンやナイヤシン類が多く残っています。
また、3カップのお米を研ぐ際に必要な水の量は約4.5ℓです。一年間、毎日炊くと…2ℓのペットボトル約820本が使用されます。もし無洗米にしたらこれだけの量が節水できるのです。
出典:全国無洗米協会
お鍋で炊く
最近のガス台には自動炊飯機能がついているものが多くなりました。
1合からのご飯も簡単においしく炊けます。自動で火加減をしてくれるので炊き上がる間に他の調理ができ、しかも電気炊飯器より早く炊き上がります。
ただ、お鍋で炊くといっても、土鍋やステンレス、ホウロウなど種類がありますね。それぞれの鍋にはちょっとした炊き方のコツがあります。こちらをご参考にしてください。 「火で炊くコンロでごはん生活」新しいウィンドウで外部サイトを開きます
直火で炊くごはんのおいしさやレシピが紹介されているので、今すぐお鍋で炊いてみたくなります。
電気炊飯器でのエコな保温は?
炊飯1回にかかるエネルギーは158Whです。これに1時間保温すると16.5Whプラスされます。
一方、冷たくなったご飯を電子レンジで温めるのは3分あたり35Whなので、3~4時間後に食べるなら保温はしないで、炊飯後に炊飯器のプラグを抜いておいて、食べる量だけ電子レンジで温めるほうがエコですね。
もし、朝炊いたご飯を夕食まで保温していたら約10時間にもなってしまいます。この場合は2回炊飯したほうがお得になります。いつまでも保温せずに、残ったご飯は冷凍しておいて、食べる際に解凍したほうがよいでしょう。また、冷凍するときは薄く丸い形にするのがポイント! 四角いとレンジ解凍時に角だけ熱くなってしまいます。
出典:省エネ性能カタログ 2015年夏版