未来のために、いま選ぼう
COOL CHOICE(クールチョイス)とは、2030年に向けて温室効果ガス排出量を26%削減するという目標達成のために、省エネ・低炭素型の製品・サービス・行動など、温暖化対策に資する、また快適な暮らしにもつながるあらゆる「賢い選択」をしていこうという取組です。(環境省ホームページより抜粋)
みなさんの日々の賢い選択が未来を大きく変えて行きます。
ここでは家庭にフォーカスして、毎月様々なテーマで区民の皆様が日々の暮らしの中でできるCOOL CHOICEを、ご紹介します。
是非、今日からCOOL CHOICEを実行しましょう。
※参考:環境省 COOL CHOICE ホームページ
断熱リフォームにCOOL CHOICE!
【省エネと住宅断熱性能】
住まいの冷暖房エネルギーの省エネ化には、住宅の断熱性能の向上が重要です。寒さや暑さの原因は、住宅の断熱性能に因るところが大きいからです。しかしながら、このことはあまり知られていないようです。寒ければ暖房機器を足して、暑ければエアコンを強くして…というようなことをされている方が少なくありません。この方法では、暑さや寒さは解消されてもエネルギー消費量は増加します。それを増やさずに快適性を向上させるための方策の一つが住宅の断熱リフォームということになります。 国土交通省の「平成25年住生活総合調査」によると、住宅の不満の第4位に「冷暖房などの省エネルギー性」が入っていますが、実際のリフォームは浴室等の水回りや損傷の激しい箇所で実施されている方が多いようです。一方で、東京都健康長寿医療センター研究所によると、2011年には約1万7,000人もの人々がヒートショックに関連した入浴中に急死をしたとみられ、その数は交通事故による死亡者数(4,611人)を大きく上回っています。 住宅の断熱性能は省エネや低炭素化というだけではなく、健康被害の防止にも効果があります。ヒートショックを防止するためにも、住宅の断熱性能を向上させ、住宅内の温度差をなくすことが求められます。
(監修出典:㈱環境エネルギー総合研究所)
☆窓の断熱リフォーム
窓の断熱リフォームの方法は、大きく分けて二つあります。一つは、今ある窓を断熱化する方法です。もう一つは、今ある窓の内側に内窓を付ける方法です。
①今ある窓を断熱化する方法
窓ガラスと窓サッシの両方を断熱化すると断熱性能が大きく向上します。
例えば、単板ガラスの窓を複層ガラスやLow-Eガラスにして窓サッシを樹脂製か木製にする方法です。Low-EとはLow Emissivity(ロー・エミシビティー:低放射)という意味で、Low-Eガラスとは、2枚のガラスの内側に金属膜がコーティングされている複層ガラスのことです。Low-Eガラスは遮熱効果が高く、夏は太陽熱を室内に入りにくくし、冬は室内の暖房の熱を外に逃げにくくします。紫外線もカットするため、畳等の日焼け防止にもつながります。また窓サッシはそのままで、ガラスだけをエコガラスに交換することも可能です。
窓の断熱性能が向上するため、結露が少なくなり結露でお悩みの住宅にも適しています。
※結露は住宅の中で温度が低い場所に発生します。この写真の窓もエコガラスに変えて、解消しました。 (出典:㈱環境エネルギー総合研究所)
②内窓(インナーウィンドー)を設置する
今ある窓の内側にもう一つ窓(内窓)を設置して断熱効果を高める方法です。窓が共有部分扱いのマンション等に適しています。窓自体は共用部分でも窓の内側は区分所有扱いとなるため、内窓が設置できます。今ある窓に設置するため、工事が簡単で短時間でできることもメリットです。窓が二重になるため、防音性も向上します。 (出典:㈱環境エネルギー総合研究所)
☆浴室・脱衣所・トイレの断熱リフォームのお勧め
ヒートショックに関連する住居内の事故を防ぐためにも、着衣を脱ぐ場所である浴室・脱衣所・トイレを断熱リフォームしましょう。特に浴室が寒いと湯船に溜めたお湯が冷えやすくなり、沸かし直しの回数が増えて増エネに繋がる場合もあります。冬季、脱衣所に暖房機器を設置されているご家庭は脱衣所の窓、床、壁に断熱リフォームをすると暖かくなるので、暖房機器が不要になったり、使う回数が減ったりします。(出典:㈱環境エネルギー総合研究所)
☆夏は西側の遮熱から
夏の西日が強く冷房が効きにくいご家庭は、西向きの遮熱対策がポイントとなります。西側の断熱を強化する断熱リフォームがお勧めです。冷房の効きがよくなり、省エネになります。(出典:㈱環境エネルギー総合研究所)
☆断熱リフォームに関するお得情報
一定の条件を満たした断熱リフォームをされる際に、国等の補助金制度がある場合があります。詳細は、国や各自治体のホームページ等でご確認下さい。