駅名や地名にもなっている目黒の名刹「祐天寺」、ここに大規模な太陽光発電設備があるということなので、ご住職の巌谷さんにお話を伺いました。
祐天寺の太陽光設備は、設置位置の関係で外部からはほとんど見えませんが、寺務所や付属幼稚園などにパネルが560枚、総計100Kwの規模で平成18年に設置されました。丁度太陽光発電が普及し始めた頃で、「NEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構」がおこなっていたフィールドテストとしての補助事業(公募は平成20年で終了しています)を利用し、環境問題に関心のあった住職が設置したそうで、既に10年以上の運用実績があります。
発電量についてはお寺と関連施設全体の消費電力の概ね25%を賄っているそうです。また、季節変動があり、発電量は春が多くて秋が少な目という結果でした。
長年使用した設備は、ソーラーパネルや配線には劣化が見られず、主に問題が起こるのはパワーコンディショナー(直流電気を交流に変換する設備)で、このメンテナンスに経費がかかるということでした。
「一応20年で元が取れるはず・・・」ということでしたが、短期的には東電の「スマート契約」(年間のピークの電力量を元に基本料金を決定する仕組み)で夏の冷房時にソーラーの補充があるとピーク量が抑えられ、結果、契約料金が下がるというメリットもあるそうです。
エコポイント!
太陽光以外にもお話を伺った部屋は照明が半分撤去してありました。廊下は人感センサー方式で常時消灯、またLED照明の導入を進めたり、太陽熱温水器を設置するなどと熱心に省エネに取り組んでいるようでした。
ecoライフライター
せいめいくん
※地図を航空写真に切り替えると屋根に設置したソーラーパネルをみることができます。
地図
祐天寺