私達の身の回りにあるもの、特に消費材などはほとんどが「容器」に入っていますね。そんな「容器」の博物館があるというので訪ねてみました。
大崎駅の近くにその「容器文化ミュージアム」があります。
大手容器メーカー「東洋製罐グループ」本社ビルの1階部分、白を基調としたとてもオシャレなデザインの空間です。
入館料無料でどなたでも利用しやすく親子連れのかたも多く訪れています。今回は事前に予約してご担当の蛭田さんに案内と解説をお願いしました。
ここのコンセプトは容器の歴史や技術などその進化と役割を発信することとか。まず、大昔の容器から徐々にその目的を果たすため、保存・運搬などの役割や機能の進化を学びます。自分が子どもの頃の懐かしい瓶や缶などをみつけて思わず感激。
容器の役割として、保存運搬の過程で中身を守ること、誰もが使いやすいこと、そしてパッケージからの情報伝達などがあり、それらがどのように進歩してきたのかを実際の容器展示で解説してあります。日ごろ何気なく使っているものにたくさんの創意工夫が潜んでいることに気付かされます。
ところで容器自体はあくまで中身を使うまでの役割で、目的が終わると廃棄物になりかねないものですね。そのために廃棄物の分別回収や資源としての循環などが進められており、私達消費者も努力しています。現在日本は、容器類、ガラス、金属、PETなどのリサイクル率は90%近く世界でもトップクラスとなっています。
ところが容器の環境対策にはもう一つの進化が・・・容器自体の軽量化で運搬エネルギーや廃棄量を減らしたり、分別しやすい容器の材質・形状など私たちの手に届く前の製造者の環境対策に凄い工夫がありビックリでした。
ミュージアムそのものは割とあっさりシンプルな展示ですが、いやいや中身はぎっしり、またぜひ行ってみたいなと思いました。
地図
容器文化ミュージアム