目黒区エコプラザを中心に活動されている「コットンプロジェクトめぐろ」の皆さんが10月6、7日に開催されたイベント「コットンサミットin福島いわき」に参加されました。、そのレポートが届いたので紹介します。
コットンサミットで ~つながる~
綿の“つくりて”“つかいて”皆がつながっていこうという「コットンサミット」は大阪ではじまり今年で6回目、今回は福島県いわき市で開催されました。
綿を有機栽培で生産し、製品作りをしているところが国内で広がりはじめているとのこと。
小さなつくりてだけでなく、アパレルメーカーなども加わって、大きなムーブメントとなっています。
各地で受け継がれ復活する綿産業 ~つむぐ~
日本での綿の栽培は、江戸時代に大きく発展し、農閑期の手仕事として、戦前までは生活に密着した形で糸紡ぎや染色、機織りも行われていましたが、近代化と共に衰退しました。
しかし、最近は環境問題の視点からも自然由来の物への関心が高まり、和綿を有機培で育てて製品作りをしている地域がたくさんあることを知ることができました。
特に会津や弓ヶ浜、大阪、東村山などで市民や企業が新たな製品作りを始めています。
めぐろでの活動 ~むすぶ~
私たちは古布を使った作品作りをする中で、繊維の誕生という原点に触れたいという思いがありました。
震災後、福島で綿を育て製品化するという活動「ふくしまコットンプロジェクト」を知り、地元目黒で呼びかけ、各家庭で育ててもらった綿花を福島に戻す活動を始めました。
目黒で収穫された綿花は福島の復興にと地元有志が集まってできた「いわきおてんとSUN企業組合」に集約され、自ら輝き、まわりをも元気付ける様々な事業で活かされています。
そして、今回、同じように木綿や綿を愛し、その土地ならではの活動をされている大勢の方を知ることができました。
残念ながら世界の綿生産量2500万tから見れば、ゼロに等しいのが日本の現状です。
それでも、環境や生活の未来のためにもっと綿のことを知り、みんなの関心を呼び動かそう!
私たちの活動へも大きなエールをいただいた思いです。
コットンプロジェクトめぐろ 杉村悦子
※コットンプロジェクトめぐろ
古い着物などを捨てずに活かす「もめんむすび」の活動から立ち上がったプロジェクト。毎年、綿の里親を募集し、収穫した綿花を持ち寄り、福島県いわき市の団体に送る活動をしている。