都立大学にある商店街、八雲通り共栄会の中ほどにある「STANDARD」いう靴修理専門店を訪ねました。靴修理を通してオーナーが考えるリペアやリユースについてお話をうかがいました。一見洋服のセレクトショップと見間違いそうなおしゃれな外観にこだわりを感じさせられます。
まずは、店名の由来についてオーナーの後藤弦二郎さんにお話をうかがいました。JAZZにもスタンダード(定番)と言われる曲があるように「靴の修理といえば『STANDARD』!と地元の方に思い浮かべてもらいたい、という意味なのです。」と語ってくれました。5年前にこの場所に開店した「STANDARD」と後藤さんも「都立大学商店街連合会」が発行する無料ガイドブック「とりつじん」に掲載され、今ではすっかり地元に馴染んでいます。
「革靴は手入れをきちんとすれば10年以上は履き続けることができます」、と靴について話出すと止まらない後藤さん。「人工皮革の靴と違って、革靴は履いていくうちに足にフィットする良さがあり、革の通気性もあり、購入当時『高い』と感じた靴でもリペアを繰り返すことで、長年履き続けられる良さがあります。」と強調します。実際に、店内には自ら時間をかけて丁寧にリペアした中古の革靴を展示し、販売もしています。
「使い捨ての時代の流れもあって、革靴を履く人が年々減っていくのが残念ですね」と嘆きます。お客様には「革靴に限らず、正しい取扱いやリペアのことを知ってもらって長~く履いてもらい、モノを大事にする気持ちが生まれてほしい。」という後藤さんの思いが伝わってきました。
STANDARD(スタンダード)
目黒区八雲1-8-5
03-6421-4210 水曜定休 10:00~20:00
都立大学商店街連合会
とりつじん実行委員会
エコポイント:
「STANDARD」という店名に込められた定番という意味。店主の靴修理に対する考え方は、靴以外のものも末永く修理して大事に使い続けるというものに通じます。
地図
靴修理専門店「STANDARD」