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「がすてなーに」を訪ねて

2019年10月1日にリニューアルオープン
2019年10月1日にリニューアルオープン

水や空気と並んで私たちの生活に欠かせない「エネルギー」、その一つに「ガス」があります。

そんなガスについて特長や、私たちの暮らし・地球環境とのかかわりなどを楽しく学ぶことができる東京ガスの施設「がすてなーに ガスの科学館」を訪ねました。豊洲の駅を降りて少し歩くと、屋根が大きくカーブした特長ある建物が見えてきます。これが地球のカーブを模したという「がすてなーに」です。早速入場します。

1階にはエネルギー関係の展示がありました。目黒区内でもガス管を震災対策などのため黄色いポリエチレンに換える工事が見られますが、その仕組みや効果の展示があり勉強になりました。その他電気や燃料電池、それらの効果的組み合わせなど分かりやすく展示してあります。都市ガスの原料である天然ガスについて、産出・運搬の仕組みや、二酸化炭素発生量が比較的少ない環境特性などを「体験」しながら学ぶことができました。

ガスが届く仕組みがわかります
ガスが届く仕組みがわかります
燃焼時の二酸化炭素発生量を比較
燃焼時の二酸化炭素発生量を比較

2階へ上がると、これからの社会を考える展示、地球温暖化についての説明や事業者としての対策、食品の原料がどこからどれほどのエネルギーを使って届くかという「フードマイレージ」展示、こちらも工夫が凝らされた体験型の展示で楽しみながら知ることが出来ました。その他SDGs(注)の展示もあり、17の目標と私たちの生活の関係を簡単なゲーム形式で勉強できる仕掛けもありました。

フードマイレージ体験展示
フードマイレージ体験展示
SDGs学習パネル
SDGs学習パネル

その他、ユニバーサルデザインで誰もが快適に暮らせる社会や、防災に関する展示もあり、それぞれが体験をしながら学べるとても分かりやすい展示になっています。展示の内容から、主な対象は小学校高学年から中学生程度と思われますが、企業の方や外国の方も見学にくるとか。大人でも十分楽しく学ぶことが出来る施設ですね。

最後にエントランス脇にある「炎のふしぎギャラリー」を覗きました。揺らめく炎を眺めながら「炎って不思議に気持ちを落ち着かせ温かい気持ちにするものだ」ということを再認識しました。私たちを支えてくれるエネルギーと地球環境のバランスをうまくとりながら、上手に暮らす工夫が必要ですね。

小さいお子さんも楽しめます
小さいお子さんも楽しめます
心安らぐ炎
心安らぐ炎

(注)SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193ケ国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標。17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されている。


がすてなーに ガスの科学館

【電話番号】03-3534-1111

【所在地】〒135-0061 東京都江東区豊洲6-1-1

【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始・施設点検日

【開館時間】9:30~17:00(入館は16:30まで)