今、注目を集め始めている「フラダンボ」を開発した目黒区三田にあるサスティナブルでおしゃれなフラワーショップ「GINKGO(ギンコ)」さんを訪ねました。
リサイクル可能なフラワースタンド「フラダンボ」を開発したきっかけは…
花は人の心を和ませ、劇場やコンサート会場、イベント会場、パーティー会場を華やかに演出する効果が抜群で、開業・開店祝いにもお祝いのスタンド花が飾られています。この美しいスタンド花が、実は使用後に非常に厄介なものになっているというのです。イベントが終わると残されたスチール製のパイプスタンドはフラワーショップが回収するか、贈られた側が費用を負担して粗大ごみとして廃棄するしかなく、贈られた側が困っているそうです。
最近では“お花お断り”などというイベントもあるそうで、なんとも寂しい気持ちになります。喜んでもらいたい気持ちで贈っているのに、相手に負担を掛けてしまう・・・。
実態を知ったことで「何とかしなければ!」と思ったのがフラワーショップ「GINKGO」のフローリスト山岡まりさんです。
環境にやさしいものでなければ!
自分が欲しい物は自分で作ろうとフラワーショップ「GINKGO(ギンコ)」の挑戦が始まりました。
そして、ふと頭に浮かんだのが「ダンボール」でした。
回収システムが確立されていて、リサイクル率95%を超えている、環境に優しい!これは使えそうだとピンときたそうです。
そして、周囲の協力を得て試行錯誤しながら、ギンコが開発したダンボールでできたフラワースタンド「フラダンボ」が誕生したのです。
「フラダンボ」(白色)
「フラダンボ」の特徴
・気に入ったフラワーショップの花と「フラダンボ」を一緒に宅配便で送れる
・縦23㎝×横23㎝×高さ80㎝、組み合わせて大きさも自由自在、カットして高さの変化も楽しめる。出来上がりサイズは160㎝~180㎝で耐荷重153.9㎏
・表面に葉やリボンなどで装飾も自由にできる
・ロゴプリントや好きな色にできる、企業アピールや「推し活」にも
・たたんで資源回収に
・軽いので移動もラクラク、送料も安く済み、CO₂の削減にも貢献できる
・組み立て簡単で収納しやすく、繰り返し使える
※「フラダンボ」は特許出願中です。
贈った人も贈られた人もうれしい
仕上がりの美しさもさることながら定番の白と黒以外に、自由な色や柄、写真を入れたオリジナルスタンドを作ることもできます。
そして「フラダンボ」は、組み立ても分解も簡単、軽くて丈夫、どんなフラワーデザインも邪魔せず、安定感のあるシンプル&スマートなデザインに仕上がっています。 しかも、全てが土に還る素材、使い終わったら簡単にたたんで資源回収に出せるフラダンボは贈る方、贈られた方、そして地球にも優しい次世代のフラワースタンドになりました。ギンコのお客様にも大変喜ばれているそうです。
山岡さんは、「たたんで収納しておけば繰り返し使える」「軽くて丈夫」「デザイン加工しやすい」、そして「環境にやさしい」と優れた特徴を持ち合わせたこれからの時代にマッチしたものができたので、みなさんに知ってもらいたいと語った笑顔が印象的でした。