古くなったエコバッグや、子どもの頃のお弁当袋などを植木鉢にして植物を育てる方法をご紹介します。
花や野菜を育ててみたいけれど、植木鉢やプランターなど処分に困るし・・・と躊躇している方も、お家の中にあるもので植木鉢を作って、楽しくできる「エコ園芸」を始めてみませんか?
エコ園芸のポイント
・古い土を再生して使おう
・使わなくなった布袋で植木鉢を作ろう
・二次利用水を使おう
・土の保温の資材は身近なものを利用しよう
古い土を再生して使おう
園芸に良い土の条件は、水はけと水もちのバランスが良く栄養豊富であることです。
古い土は、土が細かくなりすぎ、泥化して水はけが悪くなり、根の成長を妨げるので、ふかふかの土に再生し植物が元気に育つ環境をつくる必要があります。そのほか土の再生では、土の中の病気のもととなる細菌を減らすため日光消毒し、害虫の卵や幼虫を取り除き、腐葉土や堆肥などを補充することも大切です。
【不要なものを取り除く】
シートなどに広げ、天気の良い日に数日干し、ときどき混ぜ、水分をとばします。
次に、ふるいやザルで土の中のごみや根、害虫を取り除きます。園芸用のふるいがある方は、さらに「細目」で振るい、細かすぎる土(微塵)を取り除きます。
【土に栄養をプラス】
古い土の状況やこれから育てたい植物により、腐葉土や堆肥などを足すなどしてお使い下さい。
使わなくなったエコバッグやお弁当袋などをリユースして植木鉢にしよう
【用意するもの】
- 使わなくなった布製の袋
- 再利用の紙(新聞紙、緩衝材の紙など)
- すのこ(根を守るため空間を作る)
【布の内側に紙を敷く】
紙を内側に隙間なく敷きます。布の繊維からの土漏れや乾燥を防ぐためです。(防水されている紙は水はけが悪く使用に向きません。)
【土を入れ、種まき】
土を入れ、水をたっぷり下にしみ出るくらい注いでから、種や苗を植えます。
【すのこを敷いて熱や寒さから守る】
石畳やコンクリートは輻射熱や寒さが厳しいので、根を守るため、すのこにのせます。
二次利用水を使おう
植物の水やりには、雨水を溜めて利用したり、除湿器から出た水を利用したり、お風呂の残り湯で冷めたものなど、二次利用の水を利用しましょう。
落ち葉で表面を保護、再利用のダンボールやビニールで保温
種の発芽には、土の温度が15~25℃前後必要なものが多く、寒い時期は土を保温することで発芽を促します。また発芽したばかりの芽を寒さや風から守ることも大切です。
身近な素材、ダンボールとビニール袋で簡易な温室を手作りしてみるのはいかがでしょうか。
芽がでてきたら土の表面に落ち葉を敷くことで、寒さ(暑さ)や乾燥から守ることができます。
【ダンボールとビニールで保温】
ダンボールの底と蓋を切り取って、囲いを作ります。その上をビニールで覆って、水やりで取り外ししやすいようにクリップで止めます。
【落ち葉で保温・保湿】
落ち葉のほか、枯れた草などでもOK。
【こんなに成長に差が!】
左は落ち葉なし、右は落ち葉を敷いて育てたもの。発育に大きな差がありました。
既にあるものや自然のものを利用し、プラスチック製のものなどを買い足さずにスタートできるのが良いですね。このほかにも、支柱には木の枝を使うなど、自然の恵みを利用してみるのもよいでしょう。