実践わたし流！！ 投稿者：BTY
ファッション産業は環境負荷が大きな産業と言われています。環境省によると、衣服を一着製造するのに排出される二酸化炭素は約25.5kg、水の消費量は約2,300L、衣服の製造工程で排出される端材は年間約45,000tと推計されており、これは約1.8億着分の生地となるとのこと。大量生産・大量消費・大量廃棄はファッション産業の課題となっています。
東京ビッグサイトで開催された「サステナブルファッションEXPO」は、サステナビリティを考慮したファッション製品・素材が世界中から出展する日本最大の専門展です。ファッションビジネス関係者が集う展示会ですが、サステナブルファッションのトレンドを知るために行ってみました。
目を引いたのが、植物由来の繊維を使用した糸や布のメーカーが多数出展していることです。石油由来の繊維（ポリエステルやナイロン）の代替素材として使用することで、CO₂の排出削減につながるため注目されているようです。
「こんなものが布になるなんて！」と驚いたのがパイナップルです。
出展メーカーに話を伺うと、「パイナップル農場では収穫後に大量の葉や茎を廃棄しています。それらを精製して繊維を取り出し、特殊な紡績加工をすることでしなやかな糸に生まれ変わります。廃棄物をアップサイクルすることで環境負荷を減らし、パイナップル農家の収入にもつながります」とのことでした。
パイナップルの繊維は吸水性が高く、ドライな肌触り特徴です。ブースにはパイナップルとコットンを混紡したジーンズ生地も展示されていました。他のブランドですが”パイナップルジーンズ”はすでに販売されています。私たちが服を買うとき、製品タグに「パイナップル」と書かれた服に出会うかもしれません。