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フラワーロス(廃棄する花)ゼロを目指すお花屋さん

花屋の店先に並ぶたくさんの花々。買うときには数多くの花の中からあれこれ選べると幸せな気持ちになる一方で、選ばれなかった花はどうなるのかとふと思うことがあります。生花店では毎日たくさんの花が売れ残り、当たり前のように捨てられているとか。花の廃棄率は30%とも50%とも言われ、大量の花が処分されています。


中目黒でフラワーショップやオンラインショップを展開してきた「BOTANIC」は、「花を愛するプロとしてこの現状を見過ごせない」という思いから、フラワーロスゼロを目指し、ある取組みをスタートしました。

代表取締役CEOの上甲友規(じょうこうともき)さんに、話を伺いました。

代表取締役CEOの上甲友規さん
代表取締役CEOの上甲友規さん

お花の定期便でフラワーロスを目指す「LIFFT」(リフト)

「フラワーロスの原因の一つは、花の流通経路が長いことです。農園で採花されてからお客様の手元に届くまで、市場や中間業者を通すと早くても4~5日はかかります。その間に鮮度が失われ、処分される花も少なくありません。お客様に新鮮な花をダイレクトに届けることができれば、フラワーロスの削減、コストの削減になります。そこで「農園から花瓶ヘ(Farm to Vase)」というコンセプトで、D2Cフラワーサービス「LIFFT」を立ち上げ、定期便サービス「LIFFT定期便」も始めました」

※D2C(Direct to Consumerの略)とは、自社で企画・製造した商品を、中間流通を挟まずに、ECサイトなどで消費者に直接販売する仕組みです。

店内には仕入れから3日以内のフレッシュな花々が並びます
店内には仕入れから3日以内のフレッシュな花々が並びます
リフトは品質や鮮度にこだわって厳選した花のみを仕入れているそう
リフトは品質や鮮度にこだわって厳選した花のみを仕入れているそう

 「LIFFT定期便」は、毎月1回、定額でお花を届けるサービス(サブスク)です。同サービスを契約した顧客数に応じて、提携農園から出荷してもらい、ブーケにして速やかに発送。オーダーに応じて採花すること、すぐに消費者に届けることが、フラワーロス、タイムロス、コストの削減につながります。

「これまで100近くの花農家を訪れ、生産者さんと直接話し、生産現場を確かめてきました。その中で出会った信頼できる生産者さんから、必要な花を必要な分だけ厳選して仕入れることを実現しました」

月1回の頻度で、季節の花をブーケにして届ける「LIFFT定期便」
月1回の頻度で、季節の花をブーケにして届ける「LIFFT定期便」
花や生産者の情報、花にまつわる物語などを掲載したジャーナルも合わせて届けられます
花や生産者の情報、花にまつわる物語などを掲載したジャーナルも合わせて届けられます

2020年年2月、BOTANICは「LIFFT」の拠点として、駒沢通り沿いのカフェ「ブルーボトルコーヒー」の2階に実店舗をオープンしました。こちらのお店では、仕入れから3日以内の新鮮な花を販売しています。

 

コロナ禍で心がささくれ立つような日々が続きます。そんな時、部屋に花があると癒され、心が穏やかになります。農園からダイレクトに届く新鮮な花たちを飾り、おうちに花のある暮らしをしてはいかがでしょうか。


LIFFT

〒153-0061

東京都目黒区中目黒3-23-16 2F

https://lifft.jp/

(移転)