学芸大学駅から少し歩いたところ、中央緑地公園の目の前に古着とお直しの店「neiRo(ネイロ)」はあります。中目黒、祐天寺、学芸大学にかけては古着店が数多くあります。また、お直し(リフォーム)専門店も同様です。しかし、古着店とお直しを同時にしている店は初めてみたので、そのユニークさに惹かれ入ってみました。
店主の大内拓哉さんにお話を伺いました。
学芸大学は20代のころから十数年住んできた好きな街で、店を開店するなら学芸大学でと思っていたそうです。普通の古着店ではなく、リフォームをできるスタイルにしたのは、お客さんの間口を広げたかったから。「お客さんが大切にされていた古着をリフォームすることで、ありがとうと喜んでもらえることが嬉しい」。店名の「neiRo」は、音楽が好きなので音色という言葉を使いたかったから。「R」を大文字にしているのは、リメイク、リユース、リフォームの「R」だそう。
店のHPには、「古着には人から人へ『古いモノ』を愛しむ色褪せない記憶が詰まっている。リフォーム、リメイクには新しく息を吹き込むことで、日常を彩るアイテムへと変える事が出来る。『古き良きもの』と『新たな変化』を奏で、人と物と時を繋いでいきたい。」とありました。
お店には古着好きの若い人からお直しを頼みに来るお年寄りまで、幅広い年代の方が訪てくるそうです。「お直しで来店していたご近所のお年寄りも、今ではおしゃべりしにお店に来てくれます」。お直しだけでなく、想い出の服を小物に作り変えるといった依頼もあるそうです。
古着をリフォーム、リメイクしてお客さんに提供する。古着らしさのスタイルを崩さずにお直しして、古着ファンに愛されているお店でした。
取材記者もお直しをしていただきました。
週末菜園での畑作業に着ていたストレッチ素材のジーンズ。膝が縦にも横にも裂けてしまいました。体型に合うジーンズがなかなかない中、裾上げもして長年愛用のジーンズです。
穴が開いていたなんてわからないほどお直ししていただきました!糸にはグレーと青の糸を使って生地の色合いに合わせていただいたそうです。
20年位前にフリーマーケットで購入した綿のブラウス。レースが美しくお気に入りでした。いつのまにかレースにほころびが出てきてしまいました。
こんなにきれいによみがえり感動です。人の手で丁寧にお直ししていただいたことで、さらに愛着がわきました。いつまでも大切に着続けたいです。
店主の大内拓哉さんは、子どもの頃、友達のお母さんが近所でリフォームのお店をされていて、よくお仕事をされているところを見ていたそうです。中学生の頃、お気に入りのコートをリフォームしてもらった思い出もあるそうです。
モノを大切に使い続ける姿を私たちも子どもたちや次世代へ繋いでいきたいですね。