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学生服のリユースが生み出す『循環社会』

学生服は新しく揃えると数万円かかり、子育て中の家計には大きな負担です。 また、卒業して着なくなった学生服の処分方法に困っていませんか? 

 

学生服リユースショップ『さくらや』は、学生服をリユースする仕組みを作り、販売しています。捨てられるはずだった学生服はきれいに手入れされ、必要な人の手に渡っていきます。これまで198トンの学生服をリユースし、廃棄削減につながっています。

さくらや創業者・馬場加奈子さんにお話を伺いました

(右)馬場加奈子さん。渋谷店店長と一緒に
(右)馬場加奈子さん。渋谷店店長と一緒に

「すべての人が学生服購入で困らない社会をつくりたい!」と、さくらやを創業した馬場加奈子さん。シングルマザーで3人のお子さんを育て、学生服購入に苦労した経験があったそうです。

 

立ち上げから12年。今ではパートナー店(※)が、北海道から沖縄県宮古島まで広がっています。学生服の買取販売のほか、特に地域活動を大切にしていて、中にはフードパントリーや子ども食堂などの取り組みをされているパートナー店もあるそうです。パートナー店のオーナーは子育て中のお母さんも多く、無理なく運営できる営業時間になっています。また、学生服に付いた名前の刺繍をとる作業は裁縫が得意な地元の高齢者にお願いしたり、クリーニングは障がい者施設に協力してもらったりと、就労支援にもつながっています。さくらやを中心に、誰もが働きやすい地域コミュニティーが育まれています。

 

取材に伺った渋谷店は2022年にオープンし、引き取りのみ対応しています。幼稚園から高校までの学生服を取り扱っていて、入荷や在庫の情報がホームページに掲載されています。目黒区内の中学校や高校の制服も掲載されていることがあります。また、学生服は本来の用途以外に使われないよう、お子さんの学生証や身分証明書の提示をしてもらうなどして防いでいるそうです。

 

着なくなった学生服は、リユースして必要な人に役立ててもらえる、素敵な循環社会が広がっていました。

※パートナー店とは、さくらやの活動に共感した各店舗のオーナーが、フランチャイズではなく独自のスタイルで運営する仕組みのこと。


『学生服ツナグプロジェクト』公式ホームページより
『学生服ツナグプロジェクト』公式ホームページより

さくらやの取組み『学生服ツナグプロジェクト』

学生服ツナグプロジェクトは、『ツナグ回収ボックス』へ寄付された学生服の査定相当額を子どもの貧困解消のための取組み(子供の未来応援基金)に寄付する仕組みです。ツナグ回収ボックスは常設と臨時合わせて全国で900カ所近くに増えています。 

 

詳しくは学生服ツナグプロジェクトのホームページをご覧ください。

学生服ツナグプロジェクト(外部リンク)



 

 ◆さくらや公式ホームページ(外部リンク)