『HACARI』という店名を聞いて 、 何を売っている店を想いうかべるでしょうか?
中目黒の住宅街に可愛らしい手書きの看板が目印の、野菜の量り売りをする店『HACARI』があります 。
オーナーの片山 由隆さんが「大量生産、大量消費の流通経路に乗らない 、おいしい野菜を作っている全国の農家から直接消費者に生産者の想いとともに届けたい」 (株式会社 yoloz ホームページより
)と1年ほど前に始めました。
定番の野菜はもちろん、めずらしい名前の野菜や果物が並んでいます 。
「あやめ雪かぶ 」「 スパニッシュラウンド」「紅くるり大根」 etc.
よく見ると売値には1個単位や1グラム単位の値段が産地とともに表示されていました。
ここは1グラムから必要な分だけ買えるという、めずらしくも 買物客にはとても 嬉しいお店です。
店長の吉田 恵利加さんに話を伺いました。
「野菜は全国100 軒を超す農家から直接仕入れて新鮮な状態で店に並びます」
「農家の方たちと直接触れ合うことを大事にして、現地に伺い交流を深めています。めずらしい野菜は農家の方が美味しく食べられる情報を教えてくれます。私たちも店にならぶ野菜で惣菜を作っているため、どう調理したらおいしいかをお客様に伝えることができます」
量り売りで少量から試せて、丁寧に味や特徴を説明してくれるので、野菜との出会いを楽しめます。
吉田さんの言葉から野菜を売るだけではなく、農家の方たちの野菜を作る思いを大事にしていることを強く感じました。
“旅するチーズケーキ ”と名付けられ、旬の産直のフルーツを入れたケーキは 、生産者の想いと魅力を届けることを目的に、月ごとに作っています。そこには生産者宛の切手付きハガキが同封されています。
「お客様が感想などを書き込むことによって、直接生産者と交流でき農家の方にはとても励みになっているようです」
フードロス対策は?との問いには
「傷んでしまいそうな野菜や果物は惣菜に使用したり、ジャムやドレッシングなど日持ちする加工品も作ったりと様々な工夫をしています」
さらに
「学生支援で、残った惣菜を無料で学生に提供する仕組み(web)を活用しています。」
住宅街にあるので近所に常連さんが増えてきており、休日にはわざわざ遠方から来店される方もいるそうです。
「皆さんエコバッグや容器を持参で来られます。店でも包装は新聞紙や再利用できる紙などを使っています。」とのこと。
持続可能な社会をめざすこれからの時代に向けて、生産者にも消費者にも環境にもやさしい、このようなお店がもっと増えてほしいと思うとともに、応援したくなる気持ちがわいてきました。
HACARI
〒153-0061 東京都目黒区中目黒4-4-10 1F
電話 03-6303-0501
Instagram https://www.instagram.com/hacari.official/
オンラインサイト https://store.hacari.jp/