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私の一冊「学問のすすめ」

実践わたし流!! 投稿者:ecoライフライター 阿多田海蔵さん

 

学問のすすめといえば、有名な「天は人の上に人を作らず」ですが、自分はこの部分でしかこの本を知りませんでした。もちろん、読んだこともありませんでした。あるとき、古本屋の100円コーナーで、現代語訳の『学問のすすめ』を見つけ、まあ100円だから手元にあってもいいか程度の気持ちで買いました。

 

明治初期のベストセラーですから「武士による支配が終わり、世の中は平等になったんだよ」という内容だと思いきや、「人の上に人を作らず」は話の前段です。福沢翁が言いたいことは、「天は人の上下を作っていないのだから、みなさん!学問をしましょう」というタイトル通りの内容でした。それも、本を読むだけではダメだで、行動に移さなければ、それは論語読みの論語知らずになってしまう、と書かれています。これは環境推進員としての環境保全活動にも通じることがあると、思いましたので、この本を紹介することとしました。


 

地球環境を考えるとき、46憶年の歴史となりますが、「あれ?45億年だと習った気がする。自分は1億年も生きていたのか?」そんなことはなく、科学の進歩で正確な測定ができて、地球の歴史は46億年となったようです。石油ショックの時に私の父は、「学校で石油は無尽蔵だと習ったのに、違うじゃないか」と話していました。私は、「石油は限りある資源」と習いましたが、「化石燃料は使わない時代」が近づいています。福沢翁のいう『学問』をしてみましょう。

 

 『福沢諭吉「学問のすすめ」 ビギナーズ 日本の思想』

著:福沢 諭吉、訳:佐藤 きむ 

KADOKAWA/角川ソフィア文庫

 

 

菅刈公園の日本庭園
菅刈公園の日本庭園
氷川神社の鉄砲石
氷川神社の鉄砲石

目黒区内で、この時代にゆかりのある地を歩いてみました。

福沢諭吉は、1835年生まれで、明治維新を挟ん激動の時代を生き、明治5年にこの本を出版しました。

同じ時代を生きた人に、西郷従道(1843年生まれ)がいますが、菅刈公園の日本庭園は西郷従道が大改修した「東都一の名園」の再現したものです。

不動前にある氷川神社には、明治維新の志士が鉄砲の標的として使っていたといわれる弾痕が残る石が今も残っています。