実践わたし流!! 柿の木坂 江古太郎さん
日記を書いている時、30数年間使い続けている万年筆にふと眼がいき、過去の思い出がよみがえった。
この万年筆はどこで買ったのかと考えたが思い出せず、その後、本棚を見ながらケースを探した。すると本棚の奥「WATERMAN “Ideal” PARIS」と書かれた濃紺色のケースと取り扱い説明書が見つかった。咄嗟にこれだと思い、万年筆自体をよく見ると、WATERMANの文字が彫られていた。
これは定年退職するまで勤務していた会社の取引先の中小企業の社長であるK.K.様からの贈り物であることを思い出した。スキー用具を取り扱っていた貿易業者で、窓口等で事務取扱をするうち、貿易業がどういうものであるかを教えていただき、世の中全体を知る切っかけとなった。その時のモノ(万年筆)であることを確信した。公私に渡り懇意にしていただき、定年後も年賀状などのやり取りで交流していたが、昨年、高齢に伴う終活年賀状が届いた。年賀の負担軽減とは別に、何か一度お会いしたい気持であった。
当時の説明書によると、1883年にルイス・ウオーターマンが世界最初に万年筆を発明したとある。
書き味の満足感で、自分にピッタリ合う筆記具であることを実感しました。
この万年筆で書いていると、滑らかで、アイディアがよく浮かぶ。当時は、万年筆発明の会社とは知らず、今になって、感謝の気持ちです。
ウオーターマン「WATERMAN」とは万年筆の祖と呼ばれています。