増え続けるプラスチックごみが海を汚染し、海洋生物を脅かし、やがては私たちの健康にも被害が及ぶかもしれません。
海洋プラスチックごみはどこから来るのか、7~8割は街から川を経て海に運ばれると言われています。
「そんなに多いのか!」と驚きつつ、周囲を見回してみると、私の身近にもポイ捨てされたもの、ごみ集積場がカラスに荒らされて散乱したものなど、たくさんのプラスチックごみが落ちていました。特に気になったのが、家から駅に続く道です。外出するときに、あそこにも落ちている、ここにも落ちていると気になり、「なぜ、ごみを捨てるのか、誰か掃除をする人はいないのか」とストレスを感じていました。どこか他人事のように感じていましたが、「そうだ、自分で拾えばいいんだ」と思い直し、ある朝、ごみ拾いをしてみました。
街に捨てられたごみが気になります
植え込みの上に、放置されたごみもよく見かけます
マスクもよく捨てられています
実際にごみ拾いをしてみると、いろいろなことが見えてきました。個数が一番多いのはタバコの吸い殻。コンビニで買って歩きながら食べているのか、おにぎりや菓子パンのパッケージもよく捨てられています。また、夏は飲料のペットボトルやアイスの袋などが増えるためか、冬よりごみの量が多いと感じます。1つ、1つ、ごみの発生源を想像しながら拾っていくと、路上観察のようで面白くなってきました。そんな観察をしつつ月に2~3回、一人でごみ拾いをしています。一人でごみ拾いをするのは、最初は勇気が要りましたが、一人だと自分の都合でできるので、時間に縛られず気軽にできます。
適切に管理されていないごみ集積場はカラスに荒らされ、ごみの散乱原因に
なぜかきれいに洗われたペットボトルも多数
毎回レジ袋2~3個がいっぱいになる量が落ちています
先日、大リーグのオールスター戦を見ていると、大谷選手がグラウンドに落ちているごみを拾っているのが映し出され、その様子がさりげないことに感心しました。大谷選手は高校時代の監督から「ごみは人が落とした運。ごみを拾うことで運を拾うんだ。」と教えられたことから、大リーガーになってもごみを見かけたら拾うことを継続しているそうです。
私たちの周囲を見回すと、ごみはたくさん落ちています。ごみが落ちているのが気になるという皆さんも、短時間でも1つでもいいので、ごみ拾いをしてみませんか。街がきれいになるのを見ると、すがすがしい気持ちになりますから。