家庭菜園をはじめて2年目、土づくりの大切さを実感し、今年は昨年の土に堆肥「こまばみどり」を混ぜたところ、野菜が元気に大きく成長しています。
「こまばみどり」は、家庭から出た生ごみを駒場地区で活動している「こまばリボンクラブ」が完熟堆肥にしたものです。
私は食生活アドバイザーの活動の中で、生ごみを多く出しています。なんとか生ごみを減らしたいという思いもあり、「こまばリボンクラブ」の活動拠点がある駒場野公園にどのようにして堆肥が作られているのかお話を伺いに参りました。
生ごみが堆肥になるまで
「4人家族が普通に生活すると、2週間分で約10キロの生ごみが出ます。それを各家庭で予備発酵させると半分の5キロになります(写真①)。そして機械での一次発酵(写真③)、切り返しの二次発酵(写真④)を経ると約2キロの堆肥にまで減り、土の堆肥として活用できます。」と代表の倉持さんに説明していただきながら、作業の見学です。
「このようにして年間約500キロの堆肥を作っています。生ごみを燃やすごみとして出すと、収集→焼却→埋め立てなど多くの手間とエネルギーを使うことになります。」とご説明いただきました。
子どもたちに体験してほしい!
「こまばリボンクラブ」の堆肥づくりの活動は、これまで地域や幼稚園、学校の環境学習の場として多くの子どもたちにも体験されてきました。学校の堆肥のヤードにカブトムシが住みつき子どもたちが大喜びしたという報告もあったそうです。
また、できた堆肥は、目黒区内のお祭りなどで無料配布したり、公園内の菜園や花壇にも活用されたりしているそうです。
元気な土に、元気な野菜が育つ、それを食べて人も元気になり、その野菜くずでまた良い堆肥をつくる。
体の健康には、発酵食品をとって腸内細菌を育てることをモットーに料理をしています。体をあたためることで腸内細菌も活発に育ちます。堆肥の発酵には温度を上げることが大切なのだそうです。循環すること、菌が働いてること、体づくりも土づくりも大切なことは同じなんだなと思いました。
記事:海江田 佳子(かいえだ けいこ)
(栄養士、食育インストラクター、健康管理士、エコ・クッキングナビゲーター)
年間約1800㎏の生ごみを堆肥にして地域に緑を育む活動は持続可能な取組です。メンバーの皆さんは「自然の中での皆と活動するのが楽しい」と和気あいあいと話されていました。
ぜひ活動に参加したい方、見学したい方は目黒区環境保全課環境計画係(電話03-5722-9357)にご連絡くださいとのことでした。
「こまばみどり」は目黒区エコプラザリサイクルショップで販売しています 500g 100円(外税)