プラスチックごみが適切に処理されずに海や川などに流れ出ると、自然を汚し、生物にダメージを与える。生態系全体に悪影響を及ぼすといわれるプラスチックごみ問題は他人ごとではありません。原因は私たちが大量にプラスチックを使用することや適切に処理されないものがあるためです。この問題をどうすればいいのかを探るため、日本科学未来館で開催中の「どうする!? プラごみ」展に行ってみました。
展示のエントランスには、大きなごみ箱のオブジェに大量のプラスチックごみが詰め込まれていました。ここには日本で1人が1年間に出す容器や包装のプラごみの量に匹敵する32㎏が入っているとか。1点、1点を見ると、なじみのあるプラスチックごみばかり、1年分を可視化すると量の多さにがくぜんとします。
展示で興味深かったのが「かいけつ!? プラごみのない地球へ」と題し、「自然に還る素材の開発」「量り売りをするお店」「回収した古着を繊維に再生する取り組み」「ごみ拾いを推進するSNS」「詰め替え容器のリサイクルの取り組み」など、プラごみを減らすための企業などの取り組みを5名の実践者が紹介するコーナーです。
こちらでは単に活動を紹介するだけでなく、それぞれの実践者が来場者にアイデアや意見を求めるボードも設置されていました。展示を見ながら親子で話し合い、子どもたちが自分なりのアイディアや意見を付箋紙に書きボードに貼っていました。
ボードを見ると「なるほど!」と思えるアイデアもたくさん。プラごみのない地球を目指し、私自身も削減アクションを続けて行こうという思いを強くしました。
■「どうする!? プラごみ」は2023年8月31日まで日本科学未来館で開催しています。
https://www.miraikan.jst.go.jp/events/202304012912.html
■期間中に来館できない方に向けて、5名の実践者の活動を紹介し、アイデアを投稿できる特設ページも開設されています。
https://www.miraikan.jst.go.jp/resources/plastic-waste/index.html