週に一度は、冷蔵庫のリセットのため、残っている野菜を使い切って具だくさんの野菜スープを作ってみませんか。
このスープは他の料理何品にもリメイクできるようにシンプルな味付です。
リメイクの際は、汁と具を分けて使うのがポイントで、分けることで料理のバリエーションが広がります。
今回、休日の朝にスープを作って、昼も夜もスープのリメイク料理を一日楽しめるレシピを紹介します。
具だくさんの野菜スープ(朝食)
【材料】(2人の約1日分)
- 玉ねぎ・・・1個
- じゃがいも・・・2個
- にんじん、かぼちゃ、キャベツ、セロリ、ピーマン、パプリカ、ミニトマトなど冷蔵庫にある野菜・・・適量
- 水・・・1リットル
- にんにく・・・1かけ(つぶす)
- コンソメ・・・2個
- 塩・・・少々
- ローリエ・・・1枚
【作り方】
- 野菜は一口大に切ります。
- 大きめの鍋に、切った野菜と水、にんにく、ローリエを入れ、中火で20分煮ます。
- 野菜がやわらかくなったら、塩で味を調えてできあがりです。
リメイク料理の準備
具だくさんの野菜スープを堪能した後は、ザルで濾して汁と具を分けます。保存にはそれぞれ容器に分けて冷蔵庫に入れ2~3日で使い切りましょう。
今回紹介するレシピの他にも、このような料理にリメイクできます。
●具は
オムレツ、ポテトサラダ、ドリア、炒め物などに
●汁は
コンソメスープ、パスタソースなどに
●具と汁を合わせて
カレー、シチュー、ポタージュなどに
リメイク料理① 「鯵の干物のリエット」(昼食)
朝の具だくさんの野菜スープから濾した具の、じゃがいもと玉ねぎとパプリカを利用します。
冷蔵庫に残っていた鯵の干物を使ってリエットにします。
【材料】(2人分)
- 真鯵の干物・・・1枚
- バケット・・・4枚
- スープからとりだしたじゃがいも・・・お玉2杯分程度
- スープからとりだした玉ねぎ・・・大さじ1程度
- スープからとりだしたパプリカ・・・1片(みじん切り)
- オリーブオイル・・・小さじ2
- バジル・・・2~3枚(みじん切り)
- にんにく・・・1/2かけ
- 塩・胡椒・・・少々
【作り方】
- 鯵の干物は焼いて、骨をとり身をほぐしておきます。
- 材料のじゃがいも、玉ねぎをボウルで合わせフォークでつぶし、鯵の干物とパプリカ、バジル、オリーブオイルを合わせます。
- にんにくのすりおろしを少々加え、塩コショウで味を調えます。
- トーストしたバケットにのせてできあがりです。
リメイク料理② 「干しえのきのコンソメスープ」(昼食)
野菜スープから濾した汁のみを使います。干しえのき(お好みの干し野菜も可)を入れて、加熱時間短縮で滋味豊かなコンソメ―スープのできあがりです。
【材料】(2人分)
- 野菜スープの汁のみ・・・400ml
- 干しえのき・・・・ひとつかみ
- 乾燥パセリ・・・少々
- 塩・こしょう・・・少々
干し野菜の作り方は「干し野菜づくり」をご覧ください。
リメイク料理③ 「すずきのアクアパッツア」(夕食)
アクアパッツアは一般的には、白身魚と水と野菜を煮込んで作りますが、このリメイク料理は具だくさんの野菜スープを使いますので、煮込み時間の短縮になります。
【材料】(2人分)
- スズキの切り身・・・2切れ
- 野菜スープの汁と具・・・各おたま2杯
- オリーブオイル・・・大さじ1
- にんにく・・・1片(つぶす)
- レモン・・・3切れ
- 白ワイン又は日本酒・・・大さじ2
- 塩・こしょう・・・少々
- ハーブ(お好みで)・・・適量
【作り方】
- すずきは塩を少々をふって下味をつけておく。
- 深めのフライパンにオリーブオイルとつぶしたにんにくを入れ弱火で香りを出し、キッチンペーパーで水分をふきとったすずきの切り身を皮の方を下にしてソテーする。
- すずきに焦げ目がついたら、上下を返し、野菜スープの汁と具、白ワイン、お好みのハーブを入れ蓋をし、煮込みます。
- 塩・こしょうで味を調え、お皿に盛り、レモンとハーブを飾ってできあがりです。
冷蔵庫の残り野菜で作るシンプルな野菜スープからバリエーション豊かなお料理ができるのは、食品ロス対策や、料理時間の短縮にもなって一石二鳥です。
野菜スープも具材によって味も多様に変化しますので、和食や中華などにもアレンジを楽しんでください。
記事:海江田 佳子(かいえだ けいこ)
栄養士、食育インストラクター、健康管理士、エコ・クッキングナビゲーター