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平町児童館の『くるくるリサイクル』

SDGsにもつながる『くるくるリサイクル』
SDGsにもつながる『くるくるリサイクル』

『くるくるリサイクル』というスペースが平町児童館にあります。子ども服やおもちゃだけでなく、ベビーカーやベビーチェア、チャイルドシートなどもあり、必要な人が自由にお持ち帰りできるシステムになっています。

これらは、児童館の利用者が寄付してくれたもので、素敵なネーミングのとおり、人から人へとくるくる循環し、利用者さんに喜ばれています。

 


あらゆる子ども用品を手軽にリユースできる取り組み

平町児童館の志田拓人館長
平町児童館の志田拓人館長

館長の志田拓人さんに、『くるくるリサイクル』についてお話を伺いました。

 「子どもの服やおもちゃは、成長とともに着られなくなってしまったり、使われなくなってしまったりします。そしてもう出番はないと分かっていても捨てづらいものです。それなら必要な人に使ってもらった方がいいのではと思い、私が新宿区の児童館にいた頃から『くるくるリサイクル』を始めました。平町児童館には、2018年の開館と同時に赴任しましたが、ここはもともと平町エコプラザがあったということもあり、自然な流れで始めることができました」

利用者さんからは「いろんな種類のおもちゃがあるので、わが子に合うおもちゃが見つかった」とか、「祖父母の家で使うために2台目のベビーカーを用意することができてよかった」という声も聞くそうです。

服やおもちゃは一般の方だけでなく、区内の施設にも寄付をしています。

 

ひとつひとつの物を大切に活かしていくという思い

わかりやすくサイズ分けされた洋服カゴ
わかりやすくサイズ分けされた洋服カゴ
次に使う人を待つベビーカーたち
次に使う人を待つベビーカーたち
寄付された遊具で遊べるコーナー
寄付された遊具で遊べるコーナー

可愛くぶら下げられた靴下に物への優しさを感じます
可愛くぶら下げられた靴下に物への優しさを感じます

お話を伺った事務室には、『くるくるリサイクル』で受け付けた物が出番を待っています。職員の皆さんで手分けして検品と仕分けをするそうです。通常業務に加えてのこの作業、とても手間のかかることだと思います。

 

続けていけるモチベーションはやはり物を大切にしたいという思いからなのでしょうか。

「それももちろんありますが、子育てしているときは何かとお金がかかります。子育て中の負担が、少しでも軽くなるきっかけになればと思います」

児童館でお子さんや親御さんたちを日々サポートしている志田さんだからこその言葉には、人への優しさがあふれていています。

 

実際に寄付をしてみました

一階の受付で寄付を受け取ってくれます
一階の受付で寄付を受け取ってくれます

私は今回、絵本を寄付しようと持ってきました。

寄付は平町児童館を入ってすぐの受付で受け取ってくれます。煩わしい手続きもなく、簡単に寄付をすることができました。

わが子との思い出が詰まった絵本を誰かに使ってもらえる喜びと手放せた安堵感、快く受けとってくださった児童館の職員さんの笑顔に、とても心がほっこりしました。

 



平町児童館

〒152-0032 東京都目黒区平町1-5-3

 

「くるくるリサイクル」

【寄付できるもの】

・小学生以下の服やおもちゃ、ベビー用品

・汚れや破損がなく、まだ使用できるもの

【寄付できないもの】

・食器、ぬいぐるみ

※ 念のためお持ち込みの方は平町児童館に事前にご相談ください。

 

くるくるリサイクルの横には、空き箱やジャムの瓶、牛乳パックなどの回収コーナーもあります。

回収したものは、子どもたちの工作の材料に使うそうです。

お近くの方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。