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お昼のさば缶から見えたこと その2

実践わたし流‼投稿者:阿多田海蔵さん

以前にもお昼のさば缶での発見を書きましたが、また新たな発見をしました。

 

ある昼どき、「これ美味しいんだよねぇ」と思いつつ、さば缶をパカンと開けた時に手にしているふたを見ると、どう見てもアルミです。缶詰の素材はスチールと思い込んでいましたが、こちらのさば缶、缶の胴体はスチール、ふたはアルミで2つの素材の複合でした。ふたを外したときに胴体部分にアルミ素材が残ってしまう構造です。

 

目黒区の資源回収はアルミ缶もスチール缶も一緒に出すことになっています。回収された缶は、スチール缶は磁石に付く性質を利用して、磁気選別機と呼ばれる機械で自動的かつ大量に選別されることを情報としては知っていました。スチールの胴体に残ったアルミ素材はリサイクルの工程で問題ないのでしょうか。

 

答えは、スチール缶リサイクル協会のHPに載っていました。

以下、HPより

A:特に問題ありません。

鉄とアルミニウムでは鉄の方が比重が大きいため、溶解すると鉄は自然と下の方へ沈み、その結果浮き上がったアルミ酸化物を容易に分離することができます。もともと、製鋼と呼ばれる工程で余分な酸素を除去するためにアルミニウムを加えていますので、アルミがついていても、全く問題ありません。

 

これで安心して、ふたがアルミのスチール缶も資源回収に出すことができます。

 ただし、目黒区では「油や油製品が入っていたもの(サラダオイル缶、ツナオイル缶など)」は燃やさないごみに出す決まりですのでご注意を。

 

①ふたはスチール製
①ふたはスチール製
②ふたはアルミシート
②ふたはアルミシート

気になって他のさば缶も調べてみました。①のさば缶は缶の胴体もふたもスチールで、②のさば缶は胴体はスチールでふたはアルミシートでした。技術の進歩でいろいろなタイプの缶詰が出ているようです。

 

 ふと眺めたさば缶からいろいろ知ることができ、美味しく、楽しい経験でした。

 

 

■参考

スチール缶リサイクル協会 スチール缶リサイクルQ&A 

https://steelcan.jp/qa/

目黒区ホームページ 集積所で回収する資源 缶の出し方

https://www.city.meguro.tokyo.jp/recycle/kurashi/gomi/kan.html#p2