身近な場所で夏らしい自然体験をしてみようと「林試の森公園」に行ってきました。(『「夏の自然観察」林試の森公園で自然体験①』)
小学5年生の2人組が「セミの羽化を見てみたい!」ということで、夜の7時に林試の森公園に集合しました。
丁度暗くなり始める頃、暑さしのぎのためか多くの人がいます。
昼間のうちに羽化の様子を見られそうな場所の目星を付けておいたので、すぐに木に這い登るセミの幼虫を沢山見つけることが出来ました。
足元を見ると穴から顔を出していたり、地面をはって近くの木に向かったり・・・うっかりすると踏みそうなくらいです。
子ども達は森の中を走り回って、あちこちの木に登っているのを見つけたり、道路上で動けなくなっている幼虫を救出したり。
木に登った幼虫はひたすら上へ上へ。その内高くて見えないところへ消えていきます。なんとか目線の範囲で登るのを止めた幼虫をいくつか見つけてじっと観察。
しばらくすると背中が割れて青白い体が出てきます。グッと反り返りいまにも落ちそうではらはらします。大きな黒い目がかわいい!皆の関心は「出て来た成虫の小さな羽根がどうやって伸びるの?」
ようやく上手に殻から抜け出し羽根もニョキニョキと伸びて、青白い成虫の形が完成しました。7年ともいわれている地面の下で育ったゴールが間近です!朝日の昇る頃には元気に飛び立つことでしょう。
見ているだけで感動もの!!羽化する姿は生命の不思議を目の前で感じさせてくれます。通りがかりの家族も見物に加わって素敵な「命のショー」となりました。是非多くの子ども達に見て・感じてもらいたいものです。
あっという間に9時近くなり今日はおしまい。子ども達は、危険から救って木に戻してあげた数匹の幼虫が元気に木に登っていったのがちょっと自慢で、成虫のセミを怖がっていたのに幼虫は可愛かったそうです。
こんな身近な場所で自然の営みの素晴らしさを体験できるなんて素敵ですね。
この夏は身近な林試の森公園で一工夫、都会の中の昼と夜の自然を体験してみませんか?