残さず食べる工夫のお店

近頃、外食をした際に食べきれなかったものを持ち帰るように容器を提供してくれる店が増えてきました。

そういったお店のうち、目黒区内でゴミ減量キャラクターのゴミラス君がデザインされたスッテッカーの「めぐろ食べきり協力店」(※)について調べてみました。なるほど、食品ロスを出さない！SDGsにもつながる！でも具体的にはどんなことをしているのか興味がありましたので、登録店の中から区の真ん中あたりにある「楽園菜館」さんに取材をさせていただきました。

お伺いしたのはランチタイムが終了した時間、お疲れのところオーナーシェフの祭さんが丁寧に対応してくださいました。

まずお聞きしたのは、お客さんが料理を残さないような工夫についてです。特別なことはしていないが、ボリュームのある通常ランチの他にレディースランチやミニランチコースなどの少量を組み合わせたメニューや、お客さんの要望があればその都度量を調節しているとのことです。また苦手なものやアレルギーなどで食べられないものが事前に分かれば、その食品を使わないような工夫もしているそうです。お話を聞いていて感じたのは「美味しく、楽しく食べる」ことへの心遣いでした。もし、どうしても食べきれなかったら容器を提供して持ち帰りできるのも嬉しいサービスです。

また、調理の際の工夫を聞いたところ、これも「ごみを出さない」ためという訳ではなく「食材を大事に使い切る」ということで、野菜くずをスープの出汁に使ったり、肉も部位ごとに上手に使いきったり、油も捨てないで済むように工夫したり、結果としてごみ量が少なくなるようです。

この他にも、赤ちゃん連れのお客にはベビーカーを店内に入れる、授乳の際のお湯を提供する、おむつ替えの部屋を提供するなどもしているそうです。

これら全てに共通することは…「楽しく食べていただくことが動機ですね！」とおっしゃっていました。

お客様に優しい、食材にも優しいお店は結果として環境にも優しいお店でした。